香川県・琴平町にある**金刀比羅宮(ことひらぐう)**は、“こんぴらさん”の愛称で親しまれている人気の観光スポット。
今回は、女子ひとり旅で金比羅山を登ってきた体験を、リアルな気持ちとともにお届けします。
金比羅山の登山道は、静けさと発見の連続
「登山」と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、金比羅山は石段を登っていくスタイル。
本宮までは785段、さらに奥社までは合計1,368段あります。
ふもとでは、無料で登山用の杖を借りることもできます。
でも、個人的には使わなくても問題なく、むしろ途中で「ちょっと邪魔かも…」と感じる場面もありました。
手ぶらの方が身軽に登れる気がします。


春に行ったので、桜が咲いていて美しかったです。
ふもとは観光客でにぎやかですが、段を登るごとに人の数は少しずつ減っていき、木々に囲まれた静かな参道へ。

鳥のさえずりと風の音だけが聞こえる時間は、ただの観光では味わえない、心が整うような時間でした。
金刀比羅宮の本宮で出会った、達成感と絶景

汗をかきながらマイペースで登り、ついに金刀比羅宮の本宮(標高251m)に到着!
境内からは琴平の町並みや讃岐平野が広がり、天気が良ければ瀬戸内海まで見渡せることも。

静かに手を合わせながら旅の無事を感謝すると、なんとも言えない達成感と清々しさに包まれました。
「こんなに歩いたんだから、お願い叶うかも…」と、自然と笑顔に。
奥社まで足を伸ばして…

せっかくなので、本宮からさらに奥社(厳魂神社/いづたまじんじゃ)を目指すことに。
ここから先は、登る人もぐっと少なくなり、まわりは本当に静か。
鳥の声と風の音だけが聞こえる、まるで別世界のような空気の中を一歩一歩登っていきます。
奥社に到着すると、そこには想像以上のご褒美の景色が広がっていました。

ひとりでここまで来られたことが、なにより嬉しくて、深呼吸しながら心の中で「来てよかった」とつぶやきました。

奥社に着いてすぐ目に入ったのが、「鳥天狗」と「天狗」の標識。
なんだろう?と思って見上げると、なんと崖の上に鳥天狗と天狗の顔が刻まれているのを発見!

あまりにも突然で、一瞬「えっ!?」と声が出そうになるほど!

由来までは分からなかったけれど、どこか神秘的で、奥社の空気とよく合っていて印象的でした。
下山の道のりも、余韻のように味わって

下り道では、行きには気づかなかった建物や景色に出会えるのもまた金比羅山の魅力。
特に**旭社(あさひのやしろ)**の重厚な造りには思わず足が止まります。

足元に気をつけながら、じっくりと歩く帰り道。
景色、音、空気をひとつずつ味わいながら下山する時間は、旅の余韻そのものでした。
ひとり旅の不安は、いつのまにか達成感に
旅に出る前、「金比羅山 登山 女子ひとり旅」と調べながら、ちょっとだけ不安を感じていた私。
でも、実際に登りきったときには、そんな気持ちはすっかりどこかへ消えていました。

誰にも急かされず、自分のペースで登り、自分だけの景色を見る――
金比羅山は、ひとりで味わうからこそ心に残る場所だと感じました。
次回は、下山途中に引いた犬のおみくじや金のお守り、そして「はちみつの杉養蜂園 金刀比羅店」での休憩時間をご紹介します。

香川ひとり旅、まだまだ続きます!