富山ひとり旅、2泊3日のモデルコース|車なしで巡るカフェと観光・グルメ

県外ひとり旅ログ

ずっと行ってみたかった富山へ、2泊3日のひとり旅に行ってきました。新幹線・在来線・路面電車・徒歩だけで、車を一度も使わずに富山市内から黒部峡谷、雨晴海岸まで回れることを実際に確かめてきたので、車なし旅を考えている方の参考になればと思います。

今回のテーマは「コーヒー好きのひとり旅」。市内で気になっていた3軒のコーヒーショップに立ち寄りながら、寿司や釜めし、白えびコロッケといった富山らしい味も一緒に楽しんできました。

今回の旅程(時間・移動手段つき)

1日目|富山市内
10:00 富山駅着(新幹線)→ 徒歩3分 廻転とやま鮨 富山駅前店 本館 → 徒歩約15分 富山市ガラス美術館 → 徒歩数分 Sixth or Third Coffee Stand → 徒歩 富山城

2日目|黒部峡谷+富山市内
富山駅から北陸新幹線・富山地方鉄道で宇奈月駅へ(約1時間) → 黒部峡谷トロッコ電車で宇奈月〜猫又を往復 → 徒歩 河鹿でランチ・足湯 → 富山地方鉄道+路面電車で富山市内へ戻り徒歩数分 アルパカコーヒー〈太郎丸〉 → 路面電車で富山駅へ、徒歩10分 富岩運河環水公園

3日目|雨晴・高岡+富山市内
富山駅からあいの風とやま鉄道+JRで雨晴駅へ(乗り換え1回・約50分) → 徒歩 雨晴海岸・道の駅 → 高岡駅で途中下車、徒歩で高岡大仏へ → 富山駅へ戻り徒歩 koffe → 徒歩 富山市役所展望塔 → お土産

1日目|富山駅に到着

到着した富山駅の駅舎
新幹線で降り立った富山駅からスタート

浜松駅から新幹線で米原へ、特急しらさぎで敦賀まで、そして新幹線つるぎで富山駅に到着しました。10時ごろの富山駅は、駅ビルのガラス張りの吹き抜けから光が差し込んでいて、行き交う人の多さに旅先らしい活気を感じました。荷物はお昼を食べたあとにホテルへ預けて、市内はすべて徒歩と路面電車で移動。路面電車は待ってもだいたい10分以内には来て、運賃は一律・ICカード対応だったので、車がなくても移動に困る場面はほとんどありませんでした。

廻転とやま鮨 富山駅前店 本館(富山駅から徒歩3分)

富山湾七貫の寿司皿
白えびが甘くて美味しかった富山湾七貫

富山に着いてまず向かったのは「廻転とやま鮨 富山駅前店 本館」。開店15分前に着いた時点ですでに数組が並んでいて、整理券を受け取ってしばらく待つことになりました。ひとりだったからか、順番は思ったより早く回ってきました。スタッフの声かけがよく通っていて、活気のある接客が印象的でした。

注文したのは富山湾七貫と味噌汁。白えびは口に入れた瞬間にとろけるような甘さで、ほたるいかは磯の香りがしっかり、紅ずわい蟹はほぐした身に旨みが凝縮していました。食べ終えて店を出た12時前には、もう整理券の配布が終わっていたので、訪れるなら開店直後がおすすめです。カウンター席もあり、ひとりでも入りやすいお店でした。

富山市ガラス美術館(鮨店から徒歩約15分)

富山市ガラス美術館の吹き抜けとガラス作品の展示フロア
図書館と同じ建物にある富山市ガラス美術館。吹き抜けの眺めも見どころ

ランチのあとは荷物をホテルに預けて、歩いて富山市ガラス美術館へ向かいました。市立図書館と同じ建物になっていて、木材をふんだんに使った吹き抜けをエスカレーターで上っていく途中の眺めが印象的でした。図書館の上のフロアが美術館になっていて、階ごとに展示のテーマが変わる構成です。ガラスでここまで細かい質感や透明感を表現できるのかと、作品の前で何度も立ち止まってしまいました。人気施設で館内は人が多かったのですが、自分のペースで一つひとつじっくり眺められたのは、ひとり旅ならではのよさだと思います。

Sixth or Third Coffee Stand(美術館から徒歩数分)|1軒目のコーヒー

Sixth or Third Coffee Standのコーヒーとレモンケーキ
1軒目のコーヒーは深煎りとレモンケーキで一息

美術館から歩いて数分、今回の旅で最初に立ち寄ったコーヒーショップ「Sixth or Third Coffee Stand」。カウンターだけの小さな店内で、店主さんが常連さんの名前を呼びながら丁寧に一杯ずつ淹れているのが印象的でした。コーヒーとレモンケーキを注文して、歩いて少し疲れた体をひと休みさせました。レモンケーキは酸味がしっかり効いていて、深煎りのコーヒーとの相性がよかったです。常連さんに囲まれた雰囲気ではありましたが、ひとりでも気を張らずに過ごせる空気感でした。

富山城

夕方の富山城の外観
1日目の締めくくりに立ち寄った富山城

1日目の最後は富山城周辺を歩いて少し散策しました。翌日は朝が早いので、この日はここで早めに切り上げることに。富山駅を起点に、すべて徒歩と路面電車だけで回りきれた1日目でした。

2日目|黒部峡谷へ

黒部峡谷トロッコ電車(富山地方鉄道で宇奈月駅まで約1時間)

黒部峡谷トロッコ電車の宇奈月駅ホーム
宇奈月駅から出発、いよいよ黒部峡谷トロッコ電車へ

2日目は、今回の旅で一番楽しみにしていた黒部峡谷トロッコ電車へ向かいました。富山駅から富山地方鉄道に乗り換えて宇奈月駅まで約1時間、駅からトロッコ列車に乗り継いで、猫又駅までの往復に乗りました。

ネットで「リラックス車両」を予約していたのですが、調べてみると普通席のほうが窓のない車両だとわかり、変更してもらうことにしました。せっかく黒部峡谷を走るなら、窓越しではなく自然の空気を感じながら景色を楽しみたかったからです。実際に乗ってみると、窓がないからこその開放感がありました。真夏で暑いかなと思っていたら、宇奈月駅から離れるにつれて少しずつ空気がひんやりしてきます。トンネルに入った瞬間は肌寒さすら感じるほどで、真夏なのに「寒い」と思ったのは、窓のない車両だからこそ味わえた変化だったと思います。真夏に乗る場合は、薄手の羽織ものがあると安心です。

黒部峡谷トロッコ電車のトンネル区間の景色
真夏なのにひんやり。トンネルを抜けるたびに空気が変わる

座席は進行方向右側からダムなどの景色がよく見えた気がします。景色は運行状況で変わることもあるので、当日の案内も確認しておくとよさそうです。車両はそれほど広くないので、荷物は少なめにしておくと窮屈にならずに済みます。

走行中は場所ごとの案内アナウンスが流れていて、「今どのあたりを走っているか」を聞きながら進むのも面白かったです。自分では見逃しそうな橋やダムにも気づけましたし、途中ですれ違う作業員の方や駅の関係者の方が手を振ってくれて、こちらも自然と振り返してしまいました。大きな観光地なのに、働いている方との距離が近く感じられて、なんだかほっこりする時間でした。

窓のない車両から見た黒部峡谷の山と川の景色
窓のない車両だから感じられた、風とひんやりした空気

深い緑の山々、谷を流れる川、橋やトンネルを抜けていく感覚。写真で見るより、その場で風とひんやりした空気を肌で感じるほうがずっと記憶に残ります。ひとり旅だったので、景色を眺めながら自分のペースでぼーっと過ごせたのもよかったです。「ここまで来てよかった」と思える、富山旅のなかでも一番印象に残る時間になりました。

河鹿でランチ(宇奈月駅から徒歩)

河鹿のホタルイカの釜めし
富山らしさを選んでホタルイカの釜めしに

トロッコ電車のあとは、宇奈月駅近くの釜めしのお店「河鹿」でランチにしました。人気店だから早めに並ぼうと向かったところ、着いた時は誰も並んでおらず一瞬「営業していないのかな」と不安になりましたが、開店が近づくにつれて次々と人が並び始めました。早めに来て正解でした。

釜めしはメニューが豊富で迷いましたが、富山らしいものをと思い「ホタルイカの釜めし」にしました。カウンター席もあって、ひとり旅には入りやすいお店です。口コミで「量が多い」と見ていたので釜めしだけのつもりが、目の前のおでんが気になって追加注文してしまいました。正直、想像以上においしくて「おでんだけでもっと食べたい」と思うほど。ホタルイカの釜めしも、貝出汁の香りがしっかり効いた炊き込みご飯にホタルイカの旨みが染みていて、量も無理なく食べきれるサイズでした。

河鹿のおでん
釜めし目当てだったのに、思わず追加したおでんが絶品でした

足湯・周辺散策(宇奈月駅周辺)

食後は近くの足湯に入って、少し周辺を散策しました。トロッコ電車とランチで満たされた体を、ゆっくり休ませました。

宇奈月駅周辺の足湯
ランチのあとは足湯でひと休み

アルパカコーヒー 焙煎所&マーケット〈太郎丸〉(富山地方鉄道+路面電車で富山市内へ戻り、徒歩数分)|2軒目のコーヒー

アルパカコーヒーのコーヒーとみるく氷のかき氷
2軒目のコーヒーは、深みのある一杯とサラサラのみるく氷

富山市内に戻って、旅2軒目のコーヒーショップ「アルパカコーヒー 焙煎所&マーケット〈太郎丸〉」へ向かいました。富山駅から路面電車に乗って徒歩数分、アルパカのイラストが目印の二階建ての建物です。焙煎所を兼ねているだけあって店内はコーヒー豆の香ばしい香りが漂っていて、店内は満席で少し待つことになりましたが、待ち時間は雑貨コーナーを眺めながら過ごせました。

注文したのはコーヒーとかき氷。コーヒーはコクと苦味のバランスが強めで、余韻に香ばしさが残るタイプでした。印象に残ったのはかき氷で、サラサラとしたみるく氷は歯にしみるような冷たさではなく、口の中でふわっと溶けていく軽さがありました。深みのあるコーヒーの苦味とみるく氷の甘さが交互に来る組み合わせが、意外なほど合っていました。

富岩運河環水公園(路面電車で富山駅へ戻り、徒歩10分)

富岩運河環水公園の天門橋と運河
街の中心部に広がる開放的な富岩運河環水公園

アルパカコーヒーのあとは路面電車で富山駅へ戻り、そこから歩いて10分ほどで富岩運河環水公園へ向かいました。運河沿いに天門橋という白いアーチ橋がかかっていて、街の中心部にこれだけ広々とした水辺があることに驚きました。ちょうど噴水ショーのタイミングにも恵まれました。

「世界一美しいスターバックス」として知られる園内の店舗は、今回は外から眺めるだけにしましたが、運河越しに見るガラス張りの外観だけでも十分に雰囲気が伝わってきました。人気スポットで人は多かったのですが、公園自体が広いので混雑感はなく、ベンチで景色を眺めたり写真を撮ったり、それぞれが思い思いに過ごしている印象でした。何もせず景色を眺める時間も、ひとり旅ならではの好きな過ごし方です。富山の街を歩きながら過ごした、2日目の締めくくりになりました。

3日目|雨晴海岸と高岡めぐり

雨晴海岸(あいの風とやま鉄道+JRで乗り換え1回・約50分)

線路のすぐ横に海が広がる雨晴海岸の景色
線路のすぐ横に海。晴れた朝の雨晴海岸

最終日は富山の海を見に「雨晴海岸」へ向かいました。富山駅からあいの風とやま鉄道で高岡駅へ、そこでJRに乗り換えて雨晴駅まで。乗り換えは1回、富山駅から50分ほどで、朝8時半ごろに到着しました。

駅から海沿いを歩いて雨晴海岸へ向かうと、線路のすぐ横まで海が迫っている景色が広がっていました。この日は波も穏やかで、朝の光が水面に反射してキラキラと揺れていました。向かいの道の駅でひと休みしながら、カウンター席から雨晴海岸を眺めていると、ちょうど電車が通ることもありました。海と電車を一緒に眺められるのがなんだか面白かったです。

道の駅で食べた白えびコロッケ
衣はさくっと、中の白えびは甘みたっぷり。
休憩中に食べた白えびコロッケは、衣はさくっと軽く、中の白えびの甘みがしっかり感じられて、富山らしい味を旅の最後にも味わえました。合わせて頼んだ鮮やかなブルーのドリンクは見た目にも涼しげで、海を見ながら飲むとより一層その場に馴染んでいました。

帰りの電車は窓際に座って、行きに見た景色をもう一度ゆっくり眺めながら富山駅へ戻りました。線路のすぐ横に海があるこの景色は、なかなか味わえない体験だと思います。

高岡散策(雨晴からの帰り、高岡駅で途中下車)

高岡駅周辺で見つけたドラえもんのポスト
予定外の途中下車で出会った、高岡のドラえもんポスト

雨晴海岸のあと、本来は高岡駅で乗り換えてそのまま富山駅へ戻る予定でした。でもこの日は特に予定を詰め込んでいなかったので、せっかくだからと予定になかった途中下車をすることにしました。高岡についてはほとんど下調べをしていなかったので、「ちょっと街を歩いてみようか」くらいの気持ちでぶらり探索することに。駅周辺を歩くとドラえもんのポストを発見しました。高岡市が藤子・F・不二雄さんの出身地ということで、街のあちこちにドラえもんにちなんだものがあるそうです。さらに歩くうちに「高岡大仏が近くにある」と知り、徒歩で行ってみることにしました。予定になかったからこそ新鮮に感じられた、こういう寄り道ができるのもひとり旅の楽しいところだと改めて感じました。

koffe(富山駅から徒歩)|3軒目のコーヒー

koffeのテイクアウトアイスコーヒー
3軒目のコーヒーは、川沿いを歩きながらいただくアイスコーヒー

高岡での寄り道のあとは富山市内へ戻り、旅で立ち寄る3軒目、最後のコーヒーショップ「koffe」へ向かいました。テイクアウト専門の小さな店で、コーヒーを注文して川沿いをのんびり歩きながらいただくことにしました。この日も暑かったのでアイスコーヒーを選びましたが、すっきりとした後味で、歩きながら飲むにはちょうどいい軽さでした。川沿いには桜の木もあって、「春になったらここは桜がきれいなんだろうな」と思いながら、ゆっくり歩きました。3軒とも一杯ずつ味の方向性が違って、深煎り・香ばしさ・すっきり系と、飲み比べているような感覚も今回の旅の楽しみのひとつになりました。

富山市役所展望塔(koffeから徒歩)

富山市役所展望塔から見た富山市内の眺め
旅の最後は展望塔から富山の街を一望

旅の最後に訪れた観光スポットは「富山市役所展望塔」です。無料で上れる展望フロアから富山市内を一望できて、この2泊3日で歩いた駅前や、これから帰る富山駅方面まで見渡せました。黒部峡谷、雨晴海岸、高岡の街と、車なしでもこれだけの場所を回れたんだなと思いながら、最後に富山の街を上から眺めて旅を締めくくりました。

富山旅のお土産

パパヤ桃源の缶やケロリンの湯など富山のお土産
レトロな缶がかわいいパパヤ桃源をはじめ、富山らしいお土産たち

最後はお土産選びです。特に気に入ったのは「パパヤ桃源」。レトロな雰囲気の缶がかわいくて、つい3種類も購入してしまいました。ほかにも、花とろろ、最中の皮屋のもなか、甘金丹の小売りなど、富山らしいものを少しずつ選びました。食べるものだけでなく、お風呂で楽しめるものやパッケージがかわいいものも。旅先では、帰ってからもその土地を思い出せるお土産を選ぶのが好きです。

2泊3日、車なしで巡った富山ひとり旅を終えて

富山市ガラス美術館、黒部峡谷トロッコ電車、富岩運河環水公園、雨晴海岸を並べたコラージュ
ガラス美術館、黒部峡谷、運河公園、雨晴海岸。2泊3日で出会った富山の景色

新幹線・電車・路面電車・徒歩だけで、富山市内から黒部峡谷、雨晴海岸まで、車なしでもしっかり周れることを実感した2泊3日でした。移動のたびに時刻表は確認しましたが、乗り換えに大きく困る場面はなく、ひとり旅でも気負わずに動けたのがよかったです。

特に印象に残っているのは、黒部峡谷を走るトロッコ電車です。窓のない車両から風を感じながら山や川の景色を眺めたり、トンネルのひんやりした空気を感じたり。駅の方や作業員の方が手を振ってくれたことも、なんだか心に残っています。3日目の雨晴海岸では、線路のすぐ横に海がある景色に驚きました。晴れた日の海がキラキラしていて、帰りの電車からもその景色をゆっくり眺めながら富山市内へ戻りました。

Sixth or Third Coffee Stand、アルパカコーヒー、koffeの3軒のコーヒーを並べたコラージュ
深煎り、香ばしさ、すっきり系。旅で巡った3軒のコーヒー

そして今回の旅では、Sixth or Third Coffee Stand、アルパカコーヒー、koffeと3軒のコーヒーショップを巡ったのも大きな楽しみでした。深煎りでしっとりした一杯、香ばしさが残る焙煎所の一杯、歩きながら飲むすっきりしたアイスコーヒー。同じ富山の街でも、店ごとに味の方向性が全然違って、飲み比べているような感覚がありました。

予定を詰め込みすぎなかったので、高岡駅でふらっと降りてみたり、知らなかった街を散策してみたり。ひとり旅だからこそ、そのときの気分で予定を変えられる自由さも楽しめました。「ここに行かなきゃ」と決めすぎず、その場で気になったものに寄り道してみる。そんな過ごし方が、今回の富山旅には合っていたように思います。

山、海、電車、コーヒー、おいしいもの。車なしでも、短い時間でいろいろな富山に出会うことができました。また季節を変えて、今度は違う富山を歩いてみたいと思います。

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